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世界の半数が近視になる未来

近視専門外来

小学生の3人に1人、
高校生の2人に1人が近視!

日本人(東アジア諸国)は世界一近視が多い人種って知っていますか?2020年現在、すでに世界人口の3人に1人(約25憶人)が近視、2050年には2人に1人に上ると推計され、中でも若い世代(10~20代)での近視進行が世界中で問題になっています。
特に中国都市部の若者の近視有病率は80~90%・・・すでに失明原因第1位といった報告もあり、人種も生活様式も似ている私たち日本人は注意していかなければなりません。

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実際日本でも、この30年で子どもの近視人口は過去最高に。低年齢化も進み、深刻な社会問題となっています。文部科学省の学校保健統計調査(令和元年度)によると、裸眼視力が1.0未満(B評価)の小学生は34.6%、高校生になると67.6%・・・すでに2人に1人が近視です。この30年間でB評価(裸眼視力1.0未満)の小学生は2倍、D評価(裸眼視力0.3未満)は4倍近くに増えているのが現状です。

近視が原因で失明!?

たかが近視・・・眼鏡をすればいいと思っていませんか?

近視が増えているとはいえ、〝病気ではないし、眼鏡やコンタクトで対策できるし、心配しないでもいいよね?〟と思っている方が多いのではないでしょうか。近視は成長と共に進行し、大人になると進まなくなる・・・大人になって眼鏡等をすれば何も問題ないと今まで考えられてきました。しかし近年、大人になっても進行が止まらず、失明をきたすような悪い病気を引き起こすケースが増えてきています。

そもそも近視って何?

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眼球の変形は戻らない・・・

いわゆる裸眼でよく見える目とは〝正視〟で、成人で24mmの野球ボールのような球体をしています。これに対して〝近視〟は、ラグビーボールのように後ろに伸びた楕円形をしています。手元にピントを合わせた状態が続くとその距離が見やすいように身体(目)が順応し、眼軸(眼球の前後の長さ)が後ろに伸びていきます。このように〝眼球が変形する〟ことが近視で、一度近視になるとそれ以上進行しないようにするのが限界で、回復させる事は難しくなります。近視は眼球が大きくなる時に進行するため、成長期である小学校3~4年生頃から高校生頃に最も進行します。小中高校生は、一生涯の近視の状態を決めるとても大切な時期です。

病的近視は失明原因の第5位

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将来の〝見える〟を守るため、若くても健診は大切!

近視が進行すると、〝強度近視〟〝病的近視〟という段階になる事があります。強度近視とは度数が強い状態で、これ自体で失明するような事はまずありません。対して病的近視とは、眼球が後ろに極端に伸びて変形する状態で、網膜や視神経が障害され失明に至る危険性があります。現在日本の視覚障害の原因となる病気の第5位で、その割合は増加傾向にあります。近視が増えるという事は、近視によって重篤な視覚障害になる人も増えるという事。たかが近視と考えず、進行予防、そして悪い病気の合併がないかの健診は子ども達だからこそ大切です。(病的近視には遺伝背景もあり、近視が進んだ全ての方がなるわけではありません。強度近視の方のほとんどは生涯良好な矯正視力を保つ事が出来ます。)

近視の原因って何?

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近視は遺伝する?スマホはダメ?

近視の原因は、遺伝と環境要因が複雑にからんで起こると考えられています。強い近視は遺伝要因の影響が大きく、軽度の近視では環境要因が大きいようです。中国のデーターで、都市部の学校の近視人口は農村部に比べて3倍近く多いと報告されます。近くを見る事が多い環境要因は、やはり近視の発生や進行の重要なトリガーになります。

高校生の平日・平均ネット利用時間が、令和元年度、初めて4時間を超えました。スマホの影響は近視だけでなく、斜視や網膜疾患など様々です。小さな頃からTVやスマホに囲まれて成長した人に将来どのような健康被害が生じるかはまだ誰にも分っていません。今の子ども達の世代が初めてです。便利なものですが、心身共に成長段階であるお子様には気を付けて使用頂きたいと思います。

近視は治るの?

治らない近視になる前に予防が大切!

〝仮性近視〟から〝真性近視〟へと進行します。仮性近視とは、見かけ上の近視のことで、調節緊張や偽近視とも言われます。手元にピントを合わせた状態が続くと、過剰な調節力が働き一過性に近視化しますが、この段階であればトレーニングや点眼治療などで回復が期待できます。しかし、この状態が長く続くと、近い距離で見やすいよう身体が順応し、眼軸(目の前後の長さ)が後ろに伸びていきます。こうなると真性近視となり、眼球自体が変形しているので回復させる事は出来ず、進行抑制のみとなってしまいます。近視は進行予防が何より大切で、成長期でのみ効果があります。まずは治らない近視になる前に、眼科を受診しましょう。

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まずは子どもの近視に
気づこう!

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よくある子どもの視力低下サイン

  • 遠くを見る時眼を細める
  • 片方の眼を閉じてモノを見る
  • あごを上げて前を見る
  • 上目使いでモノを見る
  • 斜めでモノを見る
  • 眼をよくこする
  • 集中力がなく飽きっぽい
  • TVや本に顔を近づける
  • 読み間違いなどが多い

近視の予防法・治療法

生活様式にあわせたアドバイスを

現在、子ども達の近視進行予防が最新のトピックスで様々な治験が進められています。子どもの虫歯と近視は予防第一と言われます。完全に進行を止める事は難しいですが、今できうる予防に努める事は大切です。ご両親からの注意では聞かないお子様が、眼科で注意を受けるだけで生活習慣が改善される事もよくあります。日常生活のアドバイスから、最新の研究をもとにした予防法をアドバイス致しますので、どうぞご相談ください。

◎ 日常の生活習慣

① 正しい姿勢と適切な明るさ
(30cm離れよう)
② 適度な目の休憩
(1時間で休憩しよう)
③ 外で遊ぶ(太陽光を浴びよう)

◎ 点眼薬

1日の目の緊張を眠っている間にリセット

① ミドリンM *健康保険適応

近見作業で緊張状態になっている筋肉を緩ませる作用があります。真性近視になる前に仮性近視で抑制する効果があります。就寝時1回の点眼です。

② マイオピン
(低濃度アトロピン)*自費診療
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小児期の近視進行抑制を目的に、アトロピンを0.01%配合させた点眼薬で、シンガポール国立眼科センター(SNEC)の研究に基づいて開発されました。保険適応外ですが、近視進行抑制効果が60%程度あることが分かり、2020年現状では最も効果が期待できる点眼治療として学会でも位置付けられています。就寝時1回の点眼で、元来の副作用がほぼ無いのも大きなメリットです。

近視治療はあくまで進行を抑制するものです。近視を全く進行させないものでも、視力を回復させるものでもありません。
検査や処方についてはスタッフまでお問合せください。

◎ サプリメント

おやつ感覚で進行抑制をお手伝い

クリアビジョンジュニア・クリアビジョンジュニアEX
(医療機関専売品)

近視進行抑制効果がある〝クロセチン〟を配合したサプリメントです。クリアビジョンジュニアEXは治験で20%程度の進行抑制効果が認められ、医療機関(眼科)でのみ販売が許可されています。クロセチンの配合量は変わりますが、小さなお子様でおやつ感覚に食べたいという方にはクリアビジョンジュニアもおすすめです。ブルーベリー味で美味しかったですよ♪

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こちらは医療機関でのみ取り扱いできる医薬専売品です。
ネット販売されているものもありますが、含有量が違うなどのトラブルも多々ありますのでご注意ください。